転ばぬ先の~バックアップの重要性
こんにちは!
インストラクターの仲野です。
先日、訪問したお客様から聞いた、バックアップしていない大切なデータが
無くなってしまったという、とても恐ろしい話です。
そのお客様も、いつもは大切なデータをバックアップ代わりに、USBメモリーへ
すぐに保存されているそうなのですが、そのときは保存したつもりでいて、
しかも誤って削除してしまったことに、しばらく経ってから気付いたとのこと。
無くなったデータを復元しようと、復元ソフトなどをいろいろ試してみたのですが、
復元できなかったそうです。
パソコンのデータはハードディスクに保存されますが、
データを保存すると、ハードディスクの中の空白部分にデータを書き込んでいきます。
そして、削除すると、その部分はまた空白となり、新たに保存したデータは、
その空白を埋めるような形で保存されていきます。
が、通常、パソコンは意識しないレベルで、(インターネットを見るだけでも)
データの保存、削除を繰り返しているため、空白部分はそのまま空白ということは
ほとんどありません。
ですから、データを削除して、しばらくパソコンを使用し続けると、
そのデータがあった場所は、別のデータによって何度も保存と削除が
繰り返されてしまうのです。
今回、削除したデータが復元できなかった理由の1つに、この保存と削除の繰り返し
が考えられます。
削除した直後だと、データがあった場所は空白のままなので、復元ソフトなどで
データを復元できる可能性が高いのですが、時間が経過して、パソコンを使用し
続けてしまうと、保存と削除の繰り返しが行われてしまうことになります。
そうなると、削除したデータが保存されていた場所は、いくつものデータによって
塗り替えられてしまうため、復元ができなくなってしまうのだそうです。
今回いろいろやってみて、そのお客様も、
誤って削除したことにもっと早く気付いていれば!と思ったと同時に、
日常的にバックアップを取ることがどれほど大切か痛感した、
とおっしゃっていました。
転ばぬ先の~と言いますが、バックアップについて、あらためて考えたいと思いました。